2021.08.04

【2003年ごろの話】mixiで知り合った女子に会いに京都に行った話(2)

ある日何気なくhotmailの受信ボックスを見ると、
普段は迷惑メール以外はそうそう届かないのに、
あきらかにスパムではない、生身の人間が送信したマイクロギター宛のメールが何通か届いていた!

内容は主に「ラジオ聴きました、音源はどこで買えますか?」といったものであり、
しかも曲が流れたのがイラストレーターさんのネットラジオということで美大生の方も多く、
中には「音楽を聴いてイメージした描いた絵を送っていいですか?」という、
今思い出しても胸が熱くなる非常にエモーショナルなものもあった。。
※送ってもらったイラストは今もちゃんと取ってある。願わくばあの人が現在も活躍されていることを切に願う。(さすればイラストの価値も!)

「受け入れられるって嬉しいな」
斉藤和義さんの名曲、『ベリー ベリー ストロング ~アイネクライネ~』の一節が頭に鳴り響いた。

ちなみにこの時はまだ上記楽曲はリリースされていないのでこれは嘘なのであるが、
自分の音楽が他人に受け入れられるということがこんなに嬉しいものか!
と思ったのは紛れもない真実だ。

そしてメールをくれた人に音源を送ってしばらくした頃、
mixiに1件のマイミク申請が届く。

一瞬「誰だこれは?」と思ったが、ハンドルネームに見覚えあり。

私はすぐに気づく。
「これは音源買ってくれたあの娘っこでねぇだか!?」
そしてその刹那の間に私は承認ボタンを押していた。

彼女のページを見に行く。
メインのプロフィール画像はイラストだったが、
mixiの仕様ではプロフィール画像は複数登録することができ、
その中の1枚が本人の写真になっているのを見た。

「た、大変にキュートでないですか!!」

見た目がタイプである。音楽の趣味も近い。しかも同じイラストレーターさんが好き。
恋に落ちない理由が見当たらない。
私は恋に落ちた。(早ぇな!)
いや、承認ボタンを押した時にはもう恋に落ちていたとも言える。

音源を送った住所から、彼女が京都に住んでいることは知っていた。
「京都に住んでるなんて、そんなとこも素敵だな」
私はバカなので、そんなことも思った。

そして程なくして私のもとにある情報が入る。

とあるアーティストのライブが大阪の小さなライブハウスであり、
曲をかけてくれたイラストレータさんが観に行く予定だということを。
そしてそのタイミングで、ちょうど京都の鴨川沿いの桜が満開であるということを。。

〜続く〜
※特に何も起こりません

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