2021.05.25

【2003年ごろの話】mixiで知り合った女子に会いに京都に行った話(1)

若い人は知らないかもしれないし、名前くらいは聞いたことはあるかもしれない、
そもそも若い人はこんなところに書かれた文章は読まないと思うが、
その昔、mixiという今でいうSNSがあった。

mixiはざっくり言うと、
facebookに匿名性を持たせたようなサービスで、
自分が閲覧したことが相手に表示されることによって双方向のアクセスが発生するとともに、
ネット黎明期特有のプライベート感、危機感の甘さ、ロマンスを感じるSNS、といったところだ。

当時20代前半だった私はというと音楽活動をかなり精力的にやっており、
今の私には到底不可能な芸当であるが、
デモ音源(時代を感じるカセットテープ、当時としてもすでにオールドスタイル)を色々な人にアグレッシヴに渡していた。

デモ音源を渡した相手の1人にかなり著名なイラストレーターの方がいた。
美大で彼のトークショーがあり、それに参加した際に田中正造ばりの直訴スタイルで半ば強引にデモ音源を渡した。
デモ音源を渡してから数ヶ月が過ぎ、そのこと自体忘れていた頃、
音楽用の連絡先にしていたhotmailに一通のメールが届いていた。

デモ音源を渡したイラストレーターの方からであった。

メールには、
「カセットテープだったのでなかなか聴けずにいてすみません。」
とのことだった。
当然だ。悪いことをしたなと思った。

続いて、
「楽曲とても良かったので、僕のネットラジオでかけさせてもらいました。」
とあった。
ネットラジオは今でいうYouTubeみたいなものである。

私は歓喜した。
そのネットラジオは当時なかなかに先端であり、
カルチャーに敏感な若者がこぞって聴いていたメディアであった。

「これは、わしちょっと流れがくるかもしれん。。」

そう感じた数日後であった、
私のhotmailに複数の女子からメールが届くのは。。

〜続く〜(別にたいした内容ではない)

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