2017.04.27

私が昔ちょっぴりモテた話

生涯で唯一モテたのは大学に入学したての時だったと、
俺は自信を持って言える。

入学式の直前、俺は通学時の服装に悩んでいた。
今までは高校の制服で通学していたから良いものの、大学は私服だ。
毎日同じ格好はどうかと思うし、かと言って毎日違う格好ができるほど服を持っていないし、
それを準備する資金もない。

そこで結論したのが、
「入学式用に親に買ってもらったスーツをずっと着続ける」という革命的な作戦だ。

かくして俺は入学式の次の日からもスーツを着続けた。
当時はミッシェルガンエレファント、あるいはGLAYのJIROしかり、
スーツ=オシャレという風潮があった(気がする)が、
「制服感覚で服装を気にしなくていいから」というのが一番の理由だった。

そしたらなんか知らんが、ちょっとモテた!

「入学式以降もずっとスーツ着てる」というエキセントリックな行動が、
大学入りたてのティーンの心の琴線に触れたのだろうか、
俺は学部をまたいで「スーツの子」として少し話題になり、
時には俺の友人が「え〜、あのスーツの子と友達なの!?呼んで呼んで〜♥︎」などと言われるなんていう、
今ではまったくもって考えがたいラッキーな状況も発生した。

ところがである。
これまた今ではまったくもって考えがたいことであるのだが、
当時の俺は女子が苦手だったのだ!!

中学時代、馬鹿だった俺は小学生気分が抜けきらず、
好きな女子に意地悪したり、ちょっかい出したりするという、
今思えばまことに愚かな行動にいそしんでいた。
高校に入り、自我が芽生えると、
そのあまりに幼い行動をおおいに恥じ、そして後悔し、
結果、緊張して女子と喋れない男になってしまっていたのである。
そして高校3年間は、ほぼそんな感じで過ごした。(もちろんバリバリの童貞)

女子と喋り慣れていない、
ましてやモテ慣れてなんかまったくいない俺は、
女子に軽くキャーキャー言われても「あぁ、どうも。。」とうつむくことしかできず、
その有り余るモテをどうにもハンドリングすることができずにいた。

その後、学部の女子とちょっと良い感じになったり、
流れでエロい女子の家にお泊まりにいったり(!)するも、
チャンスを活かしきれぬまま、なおかつ童貞を捨てられぬまま、
あっという間に俺のモテ期は終わってしまった。

その後しばらくして初めての恋人ができ、
女性への苦手意識を克服(&童貞喪失)するも、
再び俺にモテ期が訪れることはなかったのであった。

あの時、もし俺が「ガンガンいこうぜ!」モードだったならば。

そんなタラレバな妄想を膨らませて眠れぬ夜が今でもたまにある。
しかし、実際には「命を大事に!」ならぬ、「童貞を大事に!」モードだったのであり、
いや、別に大事にしてたわけではないけど(全然大事じゃねぇし)、
当時の俺はガンガンいけないトゥーシャイシャイボーイだったわけだし、
ガンガンいっていないからこそ今のおちゃめなマイギーおじさんがいるんじゃない!とも思う、
というか無理やり思うようにしている。

だからおいらまだモテたいよ!
モテたい!!

このモテたいという気持ちこそが宝物!

希望!!

未来!!!

頑張れ、俺!!!!

じゃあまた!

※ちなみにスーツは5月くらいにはもう暑過ぎて着てくのやめました。

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